こんにちは、いなか鉄工です
鉄骨建築を調べて紹介する記事を書いていこうと思います
今回は、広島県広島市にあるエディオン・ピースウィング広島です

施設の概要
所在地は広島県広島市中区基町
広島市中央公園内にあるサンフレッチェ広島のホームスタジアムです
開業は2024年(令和6年)
敷地面積は約49,900㎡
建築面積は約26,700㎡
スタジアムの建物は高さ約42メートルの地上7階建
建築物の構造は鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造です

3つのコンセプト
メインで設計等を担当したのは大成建設です
大成建設のホームページをを見てみると
- ①建築設計コンセプト
- ②構造設計コンセプト
- ③設備設計コンセプト
上記の3つのコンセプトが説明されていました
①建築設計コンセプト
①の建築設計コンセプトでは
365日にぎわう「まちなかスタジアムパーク」の実現
が掲げられていました
実際に現地に行ってみて感じたのは東西南北どの方向からでも
非常にアクセスしやすい計画になっていると感じました
来訪者の動線は、バスセンター・平和記念公園・旧市民球場跡地・紙屋町等の繁華街があります。南側からのアクセスが主となることを想定し、前面の城南通りに幅員10mの南側ペデストリアンデッキを整備し、スタジアム2階のパークコンコースに直結させました。また広島城との連携、JR白島駅・広島駅へのアクセスも考慮して東側にも幅員8mのペデストリアンデッキを整備しました。
大成建設のホームページより引用
とあるように、城南通りに幅員10mのペデストリアンデッキ
東側の広島駅方面にも幅員8mのペデストリアンデッキを設けることで
試合後の混雑時も非常にスムーズに帰路につくことができるようになっています
実際、先日2月23日に現地で横浜Fマリノス戦を観戦しましたが
チケットソールドアウトの観客数27.123人が入った試合の後でも
ストレスなくスタジアムを後にできました^^
ちなみにペデストリアンデッキとは
基本的には歩行者専用の高架歩道のことです
歩行者と自動車の動線を分断することで安全かつスムーズな移動を
実現できるような作りになっています
②構造設計コンセプト
意匠と構造一体のデザイン
構造設計に要望された
「平和の翼」、「魅せる段床裏」、「工期23ヵ月の厳守」を柱とした構造計画としているそうです
確かに、実際のスタジアムを見てみると
まるで翼が生えているような大きな屋根が目を惹きます
工期23か月の厳守とありますがつまり工期をどうにかして短縮しないといけなかったそうです
そこでPCa化(プレキャストコンクリート化)つまり
あらかじめ工場でコンクリート構造部材を製造し、現場にて組み立て完成させる工法
を採用しており、大幅な工期の短縮に成功したそうです
特にスタンド部の徹底的なPCa化 柱・大梁の主要部分はほぼPCa化したことが非常に
工期の短縮に非常に効果的だったようです

③設備設計コンセプト
最新鋭の競技・観戦環境を提供するエコスタジアム
最新鋭の競技環境の整備にあたり、国際試合開催可能な照明性能および映像配信時の再現性に配慮し、競技照明を整備しました
メインビジョン・リボンビジョン等の大型映像装置、フルカラー演出照明、競技音響を統合的に制御し、観客がスポーツ観戦だけでなく高度なエンターテイメント演出による臨場感を現地体験できるようにしました
大成建設のホームページより引用
と書いてあるように実際に試合の合間にモニター画面に
選手たちのかっこいい映像を流してスタジアムDJが盛り上げるという演出が
臨場感抜群に実施されておりとても盛り上がっていました
ナイターゲームでも光を使った演出がとてもきれいでサッカーをあまり見ない人でも
スタジアムに来て非常に楽しんで盛り上がれる空間になっていたと感じます

実際に訪れて感じたこと
実際にサンフレッチェ広島の試合を見に行った時に感じたことですが
今まで4回見に行ってそれぞれ座る場所が違ったのですが
どの席からでも試合がとても見やすく、非常に観戦しやすいスタジアムだと感じました
またトイレもたくさん設置されておりどの席からでも近くにあったので
小さな子供を連れてお手洗いに行くのも苦になりませんでした
そして、①の建築設計コンセプトでも書きましたがスタジアムが満員の時でも
非常にスムーズに会場を後にできるのには驚きました
人が多すぎるとスタジアムからなかなか出られないのがどこのスタジアムに
行ってもよくありましたがエディオン・ピースウィングではそうならなかったので
人の動線などについて非常によく考えて設計されているんだなと感動しました

最後にエディオン・ピースウィングを訪れた際にぜひ行ってもらいたいのが
スタジアムの東側にある芝生ゾーンです
天気が良いと非常に気持ちよくて、周りに飲食店もあるので
芝生で遊んだり、子供と日向ぼっこをしながらご飯を食べたりと
試合開始までのんびり楽しく過ごすことができるのでぜひ行ってみてください
以上で、今回の記事は終わります
最後までご覧いただきありがとうございました(^^
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