こんにちは、いなか鉄工です
今回は2025年4月開催の玉掛け技能講習を受講してきたので
玉掛け技能講習の合格率や実際に出題された問題などについて書いていこうと思います

玉掛け技能講習とは?
つり上げ荷重1トン以上のクレーン、移動式クレーンもしくはデリック又は制限荷重が1トン以上の揚貨装置の玉掛け業務については、登録教習機関が行う「玉掛け技能講習」を修了した者でなければ当該業務に就いてはならず、就かせてはならないことになっています。
(安全衛生法第61条 施行令第20条第16号)
ちなみに、受講資格の制限はありませんが、満18歳以上の者でないと就業できません
学科講習科目・時間割
学科講習は2日間開催されます
時間割は以下の通りです

1日目
科目 | 時間割 | 時間数 |
オリエンテーション | 8:40~8:50 | |
玉掛けに必要な力学に関する 知識(休憩10分含む) | 8:50~12:00 | 3 |
【昼食・休憩】 | 12:00~12:50 | |
クレーン等に関する知識 | 12:50~13:50 | 1 |
【休憩】 | 13:50~14:00 | |
玉掛けの方法 (休憩20分含む) | 14:00~17:20 | 3 |
2日目
科目 | 時間割 | 時間数 |
玉掛けの方法 (続・休憩10分含む) | 9:00~12:10 | 3 |
【昼食・休憩】 | 12:10~13:00 | |
玉掛けの方法・続き | 13:00~14:00 | 1 |
【休憩】 | 14:00~14:10 | |
関係法令 | 14:10~15:10 | 1 |
【休憩】 | 15:10~15:15 | |
修了試験 (15:15から試験説明開始) | 15:20~16:20 | 1 |
なかなかのハードスケジュールでした
講師の方が3人来られていましたが講師によって
パワーポイントを使って写真や図を見せたりする方もおられれば
ひたすら教科書を読み続ける方もおられました
昼食後にひたすら教科書の読み聞かせはさすがに眠くなりましたね^^;
どの講師の方にも共通していたのはここがテストに出るよ!とか
今から言うことが試験に出るよ!など強調して教えてくれるので
そこを抑えておけば2日目最後に実施される修了試験で落ちることはないと思います
学科試験合格基準
講師の先生から直接聞いた玉掛け技能講習学科試験の合格基準をお伝えします
全体では60%以上正解していれば合格
4科目あり1つでも40%を下回ると不合格
と伝えられました
ちなみに私が受けた試験では、4科目でそれぞれ5問ずつ合計20問出題されました
すべて4択問題でした(4つの中から適切なものを選べ・4つの中から不適切なものを選べなど)
合格率は95%以上とのことです
ほぼ合格できるけど、授業を聞かずに修了試験の点数が基準に満たなければ択問題でした
普通に落ちるそうです(講師の方いわく)
教科書から試験に出るところをチェックしていく
授業はほとんど教科書を使用しながら進んでいきました

「授業中ここがテストに出ますよ~」
「教科書のこの部分がテストに出るのでチェックしてください」
など声がかかるのでその都度、アンダーラインなどを引いて後から見てわかるようにしておきます


↑の写真のようにアンダーラインなどで終了試験に出るところをチェックしていきます
実際の修了試験問題
以下に実際に修了試験で出題された問題を覚えている範囲で書き込んでいきます
試験終了後に問題と解答は回収されてしまうので
現在、わかる範囲で列挙していきます
以下の4つのうちから移動式クレーンでないものを1つ選べ
①トラッククレーン
②鉄道クレーン
③ジブクレーン
④浮きクレーン
答え:③ジブクレーン
以下の4つのうちから天井クレーンの運動でないものを1つ選べ
①巻上げ・巻下げ
②横行
③走行
④起伏
答え:③起伏
以下の4つのうちからダム工事などに用いられるクレーンを1つ選べ
①スタッカークレーン
②ケーブルクレーン
③アンローダ
④橋型クレーン
答え:②ケーブルクレーン
以下の4つのうちから安全装置でないものを1つ選べ ①巻過防止装置 ②巻過警報装置 ③過負荷防止装置 ④足踏みブレーキ 答え:④足踏みブレーキ

字がきれいではなく申し訳ないですが↑のようなxを求めるような問題も出題されました
修了試験に出る抑えておくべきポイント
続いて、講習の際に講師の先生にここは試験に出るので覚えておいてください
と言われたポイントを箇条書きしていきます
- 台付け用ワイヤーロープは玉掛け用として絶対使用しない
- ベルトスリングは深絞りする(しっかり絞る)
- 吊りクランプは2枚以上の重ね吊り・当て物吊りは絶対しない
- 玉掛け用具の定期交換はしない
- 使用するクレーン等の定格荷重等を確認する
- 運転者任せにしない
- 常に定められた合図により明確にクレーン等の運転者に合図する
- クレーン等の呼び出し:手を高く上げ、笛を長吹きする
- 吊り荷に先行して移動する
- 荷を置くときは必ずまくらを使用する(荷を床面に直接置かない)
- 鉄(鋼)の比重は7.8 コンクリートの比重は2.3(質量目測で使用)
- 事業者は、クレーンの運転者を、荷を吊ったままで運転位置から離れさせてはならない
- ワイヤーロープの安全係数については6以上でなければ使用してはならない
↑の箇条書きの事項の中から多く出題されたので修了試験の前に覚えておくことをおすすめします
まとめ
以上で、2025年4月に開催された玉掛け技能講習の学科講習についての記事を終わりにします
基本的には、講師の言うことをよく聞いて修了試験に臨めば合格できる試験のようです
次回は実技講習について簡単に書いてみようと思います

実技講習から5日後くらいに合格通知が届きました
無事に合格できてほっとしました^^;
最後までご覧いただきありがとうございました
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